つや消し仕上げのアクリル製オリジナルボタンを製作
今回はつや消し仕上げをしたアクリル製オリジナルボタン製作についての事例をご紹介します。
明治40年創業、愛知県で陶器瓦や園芸資材を製造していらっしゃる岩福セラミックス様から、制服につける大きめの飾りボタンの製作をご依頼いただきました!
岩福セラミックス様も弊社と同じくものづくりを行う会社ですが、服飾パーツと瓦では業界からして全く違っております。会話の端々でカルチャーショックなども受けつつ、新鮮な気持ちで取り組ませていただきました。
手描きのイメージを形に!ゼロからはじめるオリジナルボタン製作
製作に当たって、このような手描きのデザインイメージをお送りいただきました。このイラストを元に、デザインを起こしております。
パーツを注文する時、「デザインソフトで版下を作らないとダメかな?」と心配される方もいらっしゃいますが、丸上では版下の製作も承っております。どうぞお気軽にお問合せくださいね!
ところで、このイラストは、一番上の完成写真と見比べるとすこし形が違っているのがお分かりいただけるでしょうか?
完成までには、何度もデザインの修正や調整があったのです。
作業中のデザイン画です。大まかな形は変わっていませんが、結構イメージが変わりましたよね。
ちょっとしたカーブなどで印象が変わってしまうので、岩福セラミックス様とは何度もメールで打ち合わせをさせていただいて、試作品によるデザイン確認も2~3度行っていただいております。
遠方で、直接お会いしての打ち合わせが難しいからこそ、微妙なすれ違いが生じないように、じっくりしっかりと確認をしていただきました。
たった1つのボタンと言えど、デザイン・材質・色・大きさ・厚みなど、こだわれる部分はたくさんあります。「まさにこれが欲しかった!」と言っていただけるように、ご納得いただけるまでやりとりを重ねるようにしています。
アクリルボタンに、つや消し加工で高級感をプラス!
今回、大きなサイズのボタンでしたので、軽さを重視して本体はアクリルで作ることになりました。ただ、そのままだとちょっとチープなので、高級感をプラスするため、つや消し加工を施すことにしました。
つや消し加工とは、金属やプラスチックなど様々な物の表面を光沢を出さずにマット仕上げにするものです。
専門的な分野ですので、お客様の状況を詳しく伺って、どのようなメッキ加工が最適か判断して、ご提案させていただいております。
つやつやにするか、マットにするか。印象を左右する表面仕上げ
つやつやだったり、マットだったりという表面の仕上げによって、出来上がりの印象は大きく変わります。
この表面仕上げの工程を「磨き」と言います。
つるつるの表面にする場合は、出来上がったボタンの表面にブラシを当て、なめらかになるように磨いていきます。きれいなつやを出すためには、熟練の職人の腕がとても重要です。
マットにする場合は、バレル研磨を行い、表面を荒らしていきます。光沢が抑えられ、くもりガラスのような落ち着いた印象になります。
岩福セラミックス様のボタンは、マット仕上げで仕上げています。今回、バレル研磨ではムラができてしまったため、手磨きで丁寧に仕上げを行いました。
しっとり高級感のある質感に仕上げることができたと思います。
ご依頼を頂いたのが2018年9月上旬、ボタンの完成が2018年なんと12月末!こだわりのたっぷり詰まった、素敵なボタンが完成いたしました。完成したボタンは岩福セラミックス様に200個納品させていただいております。
上記でご紹介しましたように、丸上なら、専用のデザインソフトをお持ちでなくても、手描きのイメージからオリジナルのパーツを製作することが可能です!もちろん小ロットOK!
「つや消し仕上げのアクリルボタンが欲しい」というときは、ぜひお気軽にご相談ください!!
オリジナルボタンの製作なら丸上まで!!
ボタンをご依頼いただいた岩福セラミックス様のサイトはこちら http://www.iwafuku.co.jp/
/ 製作実績