【丸上のものづくり】3Dモデリングマシン(切削加工機)を利用した革絞りの型製作
GW明けの今週、溜まった業務をバタバタとこなしていたら、あっという間に金曜日。
新型コロナの感染はまた増えているとのことですが、
すっかり世の中は「with コロナ」の生活様式へと変化しているようです。
停滞していたファッション業界がこのところは順調に動いているようで、
多くのお問い合わせやサンプル依頼をお受けしています。
そんなサンプルの制作に、丸上では2つのマシンを保有し利用しています。
1つ目は「3Dプリンタ」、2つ目は「3Dモデリングマシン」と呼ばれる切削加工機です。
「3Dプリンタ」は3DのCADデータをもとにスライスされた2次元の層を、
1枚ずつ積み重ねていくことで立体的なモデルを製作するマシンです。
この3Dプリンタは、中が空洞になっている中空構造、
また切削加工機の刃物やドリルが届かない入り組んだ形状の製作も可能です。
もう一つの切削加工機、「3Dモデリングマシン」とは
3DデータからABSや金属のブロックなどをマシンに取り付けた刃やドリルなどを使って、
切削しながら希望の形状を作製をしていくマシンです。
高精度で、最終製品と変わらない品質の製作が可能です。
よく、3Dプリンタは「積層式」と、
3Dモデリングマシンなどの切削加工は「除去式」と呼ばれています。
視覚的にどんな形状か確認をしたいのか、最終の形状や触った状態に近い形にしたいのか
また、サンプルの納期や予算によってうまく使い分けています。
弊社の3Dプリンターは少し古いものですが、
3Dプリンターには様々な造形方法があり、また日々進化しているので
現在は3Dプリンターでも高精度な製作が可能となっているようです。
丸上では、このような3Dプリンタ、また3Dモデリングマシン(切削加工機)を使って
以下のような商品の製作をしています。
◆オリジナルパーツ製作のサンプル・試作制作
◆ヒールのサンプル制作
◆金型・治具のサンプル制作
◆小ロットの商品製作
◆形状確認のモック製作
👆【3Dモデリングマシン(切削加工機)にてヒールのサンプルを製作中】
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さて、先日立て続けに製作依頼を受けたのが、
革絞り技法(ウェットフォーミング・立体成型)用の型製作です。
スマホケース、AirPodsケースなど、立体的な革製品は身の回りに色々とありますね。
「この商品を製作のため、立体成型の押し型が欲しい。」というご要望から、
デザイナーがお客様に確認するためのグラフィックを制作。
【切削の為の3Dイメージを制作】
【その後切削加工用のデータを制作し、実際の製作へ】
【ABSのブロックを切削し、製作しているところ】
【切削直後の様子、ここから手作業へと入ります】
【デザイナー自らの手作業での仕上げを経て、完成!】
自社のデザイナーがデザイン起こしから製作まで担うため、短納期にもできる限りお応え可能。
ご質問等ありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
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